ウール繊維(羊毛)の特徴について解説
ウールは数千年前から存在し、そのユニークな特性から繊維産業で使用されてきました。
今回は、ウールの歴史とそのメリット・デメリットを解説します。
また、生地の正しいお手入れ方法についてもお伝えします。それでは早速、この素晴らしいウールの世界に飛び込み、そのユニークな特性について学んでいきましょう。
ウール繊維の紹介
ウールは、羊、山羊、ビキューナ、アルパカなど、フリースを持つ動物の毛皮から得られる天然繊維です。ウール繊維はケラチンというタンパク質で構成されており、紡いで糸にすると様々な太さの糸ができます。
ウールの特徴は、保温性、吸湿性、難燃性に優れていること。
また、丈夫で弾力性があり、さまざまな質感やパターンに織ることができる。
ウールの歴史
ウールの生産は有史以前にさかのぼり、人間や動物の衣料品として使用されていました。
紀元前4000年頃に中東で発見された羊毛は、紀元前1000年頃にはヨーロッパに伝わったと言われています。
12~13世紀には、ヨーロッパでウールの布地が広く使われるようになった。同時期の北米でもウールは使用され、ネイティブアメリカンの間で流行したようです。
ウールのメリット・デメリット
メリット
ウールには、生地の選択肢として魅力的ないくつかの利点がある。まず、保温性に優れているため、寒冷地での使用に適しています。また、吸水性に優れているため、夏場でも快適に着用できます。また、弾力性に富んでいるため、型崩れしにくく、ほつれにくい。さらに、燃えにくいので、家庭でも安心して使えます。
デメリット
メリットの多いウール素材ですが、デメリットもあります。ウール素材は他の素材に比べて少し高価であり、適切な手入れをしないと縮みやすいです。
さらに、ウールにはラノリンなどのアレルゲンが含まれていることがあるため、人によってはアレルギーを起こす可能性があります。
ウール生地のお手入れ
ウール素材を最高の状態に保つには、適切なお手入れが大切です。ウールはデリケートなので、中性洗剤を使って冷水で手洗いしてください。
また、縮みや型崩れを防ぐために、平干しが最適です。
さらに、ウール素材はアイロンをかけると傷むので、かけないことが大切です。